11月12日(きん) 0300起床 (ーーー)
天気 曇りのち雨のち晴れ
気温 5℃
「千枚田」に惹かれて登る
『設楽町大城地区、1904年(明治37年)114年前の山津波で泥土の地となり、地元の村民が鍬とモッコで復興に立ち上がり1296枚の雛壇の千枚田を作りあげた。「日本の棚田百選」に選ばれ今やプロやアマチュアのカメラマンが撮影に訪れる』という紹介である
「鞍掛山(くらかけやま 883m)」
歩行距離 9.6㎞ 所要時間 3時間55分 総上昇量 645mm 移動平均速 4.3㎞(全体平均速 2.5㎞)
0625時 仏坂トンネル登山口駐車場発
0645時~0650時 仏坂峠
0705時 一つ目のコブ
0710時 二つ目のコブ
0715時 三つ目のコブ
0728時 四つ目のコブ
0732時 五つ目のコブ(711mピーク)
0742時 六つ目のコブは左を巻く
0805時 山頂下最低コル
0825時 「鞍掛山(くらかけやま 888m)」最高点
0842時~0857時 「鞍掛山(くらかけやま 883m)」山頂
0930時~0935時 やしゃげ峠
0947時 千枚田登山口
1020時 仏坂トンネル登山口駐車場着
夜明け前ヘッドライトを点けて千枚田の中の県道を仏坂トンネルに向けて上がる。手前のトンネルは「四谷トンネル」、四谷トンネル先100mに明りの灯る「仏坂トンネル」、昭和46年3月完成、608.5m、幅員5.5mとある
トンネルに入る手前に「登山口駐車場」があり5台~6台停まるスペースがある。
トンネルの明りを見ながら明るくなるのを待つ、ネットでは「心霊スポット」等の書き込みもある何とも雰囲気の良いトンネルである
明るくなって登山口の様子が判明、鉄の階段で仏坂トンネル右の崖に上がり転落防止のワイヤーが張られた崖上を杉林の中に入っていく。
20分登ると昔々から歩かれ雨で抉られた尾根が大きく窪んだ「仏坂峠」
「仏坂峠」の紹介:江戸時代、信州方面に通じた重要な中馬街道の一つ、多くの馬頭観音らの石像が並ぶ「仏坂」
一つ目のコブに向かっていきなりの急登で且つ岩絡み、滑らぬよう慎重に上がる
一つ目のコブから小さく下って灌木混じりの植林地を上がると二つ目のコブ
三つ目のコブも小さく下って大きく登り返す
四つ目のコブは大きく下り大きく登り返す、高度計を見ると30m下って55mの登り返しである。然もロープではなく吊り帯が固定され下がっている。低いからと油断する勿れ、山旅の歩きは何時でも何処でも如何なる時も慎重に一歩一歩確実にである。
それでも、落葉の舌に隠れた根っ子や岩に石ころにやられ、転ばされるから油断がならない。
五つ目のコブが地図明記の771mピークで、四つ目のコブから更に急な下りを60m下る、此処には吊り帯二本繋ぎが下がっている
六つ目のコブに上がる尾根に大きな岩壁が立ち塞がるため、登山道は左を巻いて登る。
巻いて行き着いた先が六つ目のコブと頂上台地との最低コル
この最低コルからの登りは本日最急こう配の登り、岩絡み、灌木混じり、四つん這いで登る個所もある、結局五つ目のコブ771mピークから最低コル迄60m下り頂上台地迄1777m登り返す。
登り返した地点が頂上台地の最高点「鞍掛山最高地点 888m」である
頂上台地ではこの地点のみ展望が開け「宇連山(うれやま 930m)」は見えている。(あれが宇連山の筈?)
山頂台地の登山道脇に岩に水が溜まる程の穴のある岩がある。「馬桶岩」と名付けられ成程登り上がったこの尾根で馬が桶水を飲むかと妙に納得する「桶岩」である。
進んだ先の台地先端が「鞍掛山(くらかけやま 883m)」山頂、植林地の中展望は無い。
ベンチや休憩舎が整備され頂上園地になっている
頂上から左に4.5㎞、3時間20分歩いて向かった先が「「岩古谷山(いわこやさん 799m)」(分県登山ガイド「愛知県の山」では、東海自然歩道三大難所の一つ、石英安山岩の山)と紹介されている
千枚田登山口へは山頂から少し戻り「東海自然歩道」の案内板に従い右へ下る。
黄葉する美しい灌木の林の中を下る
道は杉の林の中に入っていく、杉林の杉は高く、まっつぐ、太く美しい。
更に下ると此れから育成する杉の間伐がなされ、間伐木が斜面に平行に一面ズラーッと倒されている。こう云うプロの技に山中深くで出会うと「やるなあ」と感動する
下り着いた峠が「やしゃげ峠」
「やしゃげ峠」の紹介:江戸時代は伊那街道と呼ばれ、天正元年(1573年)、野田城の合戦で病に倒れた「武田信玄」が、甲斐の国へ引き上げた峠とある。
奥三河の山と街道、そして峠は奥が深い。448年前のあの英雄、豪傑「武田信玄」と同じ峠に立つなど思いもしない。だから登ってみないと分からない。
「やしゃげ峠」から左斜面の大きく抉られ窪む旧街道を下ると、園地として整備され駐車場のある「千枚田登山口」に降り立つ。
園地から「千枚田」が一望、山中谷間の千枚田の上端から下端迄の半端ない高度差に驚愕である
登山口に歩いて戻りつつ杉の林の切れ間に「千枚田」が「緑の額縁」に収まる如く見事な構えになる
「仏坂トンネル登山口駐車場」に着くと浜松ナンバーの後客一台、「此処まで来るか」と思われたに相違ない
帰り道、写真ポイント、ビューポイントから一枚
千枚田背後の尖ったピラミダルなピークが「鞍掛山(くらかけやま 883m)」、確かにカッコイイ、人気な筈、絵になる。
昨日は山行後の入浴なし、北へ南へ30㎞を越えて走らないと入浴出来ないとなれば一晩我慢、本日は北へ36㎞走り隣接の豊田市稲武町、「道の駅 どんぐりの里いなぶ」の「どんぐりの湯(600円の所、JAF割引で500円))」でゆったり入浴、疲れを癒す。
因みに、道の駅近くの公園が「もみじ祭り」で道の駅周辺は大混雑、結局9㎞引き返し設楽の道の駅「アグリステーションなぐら」で明日の山行に備える
おはようございます。
返信削除棚田と言っても、水のある南斜面を有効に活用するため、先人が段々に開墾したもの。
生きる糧を求めて、必死に生活されていたものが、今になれば素晴らしい風景に。
自然は時に美しくあるが、基本は気まぐれですから大変です。
色々な棚田を見てきたけれど復旧した棚田は初めて見ます。背後の山が景観の要と云うの素晴らしい。今日もビューポイントには車が停まり沢山の人がカメラを構えていました。何が地域の財産になるか分かりません。視点を変えて見直すと面白い物が有るのでしょう
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