2019年11月18日月曜日

鯖街道から「百里ヶ岳(ひゃくりがだけ 931.3m)」に登る


11月18日(月) 0400起床 (---)
天気 晴れのち曇り
気温 14℃

若狭の鯖等の魚介類が「京」へ運ばれた道が、古道「針畑街道」鯖街道である
「京は遠くても18里」と云う
「日本遺産: 海と都をつなぐ往来文化遺産」御食国若狭(みけつくにわかさ)と鯖街道
その鯖街道の若狭と京を隔てる「峠」が「根来坂峠(ねごりさかとうげ)」であり、峠下の集落が「上根来集落」集落、鯖街道の案内板がある








「上根来集落」の案内板が建つ













集落先に「根来坂峠」への取り付きがあり峠へ登る鯖街道の起点で











「百里ヶ岳登山口」でもある。













滋賀県へ抜ける林道が「根来坂峠」の隣の「おにゅう峠」を越えているので、鯖街道は上部で林道と交差し林道を使いながら再び山中に入る。
今日は小浜から18.5㎞この林道鯖街道入り口から鯖街道を歩き「根来坂峠」へ上がり、峠から「高島トレイル」で「百里ヶ岳」に登る








林道から尾根に上がると「古井戸」と池の地蔵がある。枯れない井戸とあるが今は飲用に適さないとある














「根来坂峠」までの鯖街道は、急峻な尾根をジグを切って付けられ、1000年来の往来で深く抉れている。登っていると鯖を背負い歩いている人の息遣いが聞こえると思う程に今も生々しい、一塩したサバを背負子に背負って登る村人の息遣いを聞く古道である
秋深いこの時期、鯖街道の抉れた道に厚く積もった落ち葉をサクサクと踏む音まで聞こえる気がする。
峠へ登っていくにつれ低気圧接近前兆の強風が峠を越えて来る。この強風が落ち葉をさらに舞い散らせ嵐の峠越えを演出する










鯖街道が尾根の東側に移るとブナの林の斜面をトラバースして付けられ「根来坂峠」は近い













「根来坂峠」は、小さな峠である。「峠地蔵」と














「経塚」があるのみ。














峠の案内は、「針畑越え(根来坂)」とあるからややこしい













鯖街道は「根来坂峠」を越えると滋賀県側へ京へ向かって下る。今は滋賀県側から「百里ヶ岳」の周回登山道として利用されよく踏まれている










この「根来坂峠」は、福井県と滋賀県の中央分水嶺を走る高島トレイルの峠でもあり案内標柱に「百里ヶ岳2.1㎞」と記されている
「根来坂峠」から鯖街道を離れ左へ尾根伝いに「百里ヶ岳」へ登る










「百里ヶ岳」
歩行距離 8.4㎞ 所要時間 3時間22分 総上昇量 679m 移動平均速 3.7㎞(全体平均速 2.4㎞)

0655時 鯖街道18.5㎞登山口発
0731時~0735時 「針畑越え(根来坂峠)」
0800時 滋賀県側百里ヶ岳新道分岐 
0828時~0850時 「百里ヶ岳(ひゃくりがたけ 931.3m)」山頂
0916時 滋賀県側百里ヶ岳新道分岐
0945時 「針畑越え(根来坂峠)」
1017時 鯖街道18.5㎞登山口着





鯖街道はよく残されているも歩く人は多くないのか踏み跡は薄い
それに比べ「針畑越え(根来坂峠)」から「百里ヶ岳」に向かう登山道(高島トレイル)はよく踏まれ散策路然となっている












山頂に向かう登山道から真南には、稜線が重なり顕著なピークが幾つも重なる
これから登る滋賀県の山々、位置も山容もピークの姿も知らないが、意外と高く険阻に見えるから嬉しい







滋賀県側からは「小入谷峠(おにゅうたにとうげ)」から「百里新道」が開かれ高島トレイルに合流する。踏み跡の濃さは滋賀県側の登山者のものらしい











鯖街道の両脇にも大ブナが立っていたが、「百里ヶ岳」山頂下、大谷から突き上げる斜面の大ブナの森は圧巻である。















山頂下の急斜面が太いブナに覆われ山頂まで続き、北に延びる尾根はブナの尾根である
















「百里ヶ岳(ひゃくりがたけ 931.3m)」山頂は、刈払いされているもブナの中、ブナの隙間から展望する











北に遥か遠く「大御影山?」「赤坂山?」判然としないも、四方百里が見える「百里ヶ岳」と云う名付けの由来となった展望は今も昔も変わらない







台風かと思う程強かった朝の強風は緩むも、空はあっという間に雲に覆われた
雨が降り出すにはまだ間があるので、四方八方樹間の展望を楽しみながら下る
若狭と云えば「小鯛のささ漬」、本店で仕入れる









小さな「杉樽」にきっちり押し詰められ瑞々しさが保たれている













名物が此処まで旨いかと疑う程の「見事な一品」
大好きなのである
連れに半分取られて恨めしい

2 件のコメント:

  1. こんにちは
    すっかり落葉してますね。
    鯖街道には10数年まえにいきました。
    そして食べた鯖寿司の味を超えるものは未だにありません。
    また、美味しそうな小鯛ささ寿司。。。。
    美味しいに決まっているじゃないですか。(笑)

    昨夜は牡蠣を取り寄せて、オーブンと電子レンジを駆使して
    美味しくいただきました。
    もちろんお酒もいただきすぎました。

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  2. 京都と近いと云う事が如何に大事であるかが分かる。京都は大消費地でも、大消費地の質が違っていたに違いない。単に旨いだけでは口に運んでもらえない、そこに一味ひと手間一工夫、一年二年の熟成とやらが求められたのだろう。このことがまた京都周辺の町や村,漁村がしぶとく生き残ってきたことにつながる。そして今、酒を飲みつつ味わえるという訳である。厳しい吟味は歴史を越えるんですなー。

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