2019年11月10日日曜日

「大御影山(おおみかげやま 950.1m)」に登る


11月10日(日) 0400起床 (---)
天気 晴れ
気温 12℃

「大御影山(おおみかげやま 950.1m)」は、福井と滋賀の分水嶺の山で若狭の最高峰で、若狭の能登野と近江の酒並みを結ぶ近江坂の古道と紹介されている
美浜町国道27号から県道213号で最奥の松屋集落を目指す。渓流魚の釣り場とキャンプ地だからここで一泊は最高だろう

「大御影山(おおみかげやま 950.1m)」
歩行距離 8.0㎞ 所要時間 4時間00分 総上昇量 553m 移動平均速 3.5㎞(全体平均速 1.8㎞)

0710時 能登又林道登山口発
0850時 中央分水嶺高島トレイル分岐
0920時~0935時 「大御影山(おおみかげやま 910.5m)」山頂
0955時 中央分水嶺高島トレイル分岐
1110時 能登又林道登山口着

美浜の国道から県道213号を12㎞へ走り、能登又林道に入るとあと2㎞の案内板が建つ


















能登又林道終点が登山口
山旅号を止めて出発。山頂まで110分とある















能登又林道終点から直進すると沢に赤テープを発見、沢を渡って尾根に取りつく
支尾根末端に上がると「登山道」の標識がある






此処から支尾根を一直線一気の登りである
とは言っても登山が明瞭に残っている訳ではない。殆ど消えかけた登山道にかすかに踏み跡が残るのみ。
支尾根を一直線に登れば中央分水嶺を走る高島トレイルに行き着くとは言っても、急坂の支尾根はジグを切って登るしかない。












そのジグを探しつつブナの巨木が林立する急坂、急壁を登る

















微かな踏み跡と古い残置テープに、新たにピンクテープを木の枝に巻き付けて登る
新たなピンクテープを巻くのは「北海道」以来のような気がする














兎に角森が美しい,巨木の杉に巨木且つ苔むしたブナが斜面上部に延々とつながる
上を目指して登るのみである





















中央分水嶺に登りあがると、明瞭な道が通じている。












交易の道である、この高みのこの尾根に大きく抉れた切り通しが通じている。「近江坂古道」と云うらしい













今は「中央分水嶺 高島トレイル」と呼ばれている








頂上稜線に上がるとブナは矮小化し低木となる、その先敦賀半島に「西方ヶ岳」が一際目立って高い
















「大御影山(おおみかげやま 910.5m)」山頂、白山がくっきり見えるから感動する










昨日登った「赤坂山」は稜線繋がりで近い














振り返ると「若狭の山々」が早く来いと呼んでいる。
展望の広がりと紫の空気を通してみる山々は1000mに届かない山とは思われない迫力と重さがある









下る。急坂を下る。とにかく急だから古いジグを切った踏み跡を探して下る。この踏み跡が、登りには全く見えなかったが上部から下りつつ支尾根を子細に見るとくっきり浮かび上がる。それでも急な踏み跡には違いない















登りに付けたピンクテープを上から眺め探しつつ下る、本当に北海道以来だ














それにしても「ブナの巨木」、枯れようとしている「ブナの巨木」、枯れた「巨木」の森は美しい

















支尾根の下りには「ブナの倒木」が累々と横たわる。これもブナの森である














ピンクテープを頼りにブナの森の急坂を転げるように下る
















ブナ越しに谷を挟んで眺め上げる隣の尾根がこれまた美しいから足が止まる











沢音が近くなって沢が眼下に見えた時「熟達者」と遭遇する、

















時間は1100時前これから登る「熟達者」である。この近辺を登っており、道無き尾根を登って降りると仰る。
「鹿児島でよくこの道を御存じで」
「こっちが面白そうで」と答えると「そうでしょう」とご納得。
「中央分水嶺」の山のブナの美しさを教えてもらう。




昨日と云い今日といい熟達者と出会えて幸運である。










朝暗い時分の沢はその雰囲気が掴めなかったが、1100時の沢は沢音が聞こえるのみ、













その沢中に巨大なブナが立つ、この巨大さになるまで沢は安定していた。
悠久の谷である
豊かな森が豊かな谷を造り、豊かな流れを生む、その方程式を見ている
美しい森を歩いた。

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。こんばんは。
    今日は天皇陛下のパレードを拝見。
    昨日は祝賀会。
    皇居の大きさと、天皇陛下の脈々なる歴史と奥深さを実感する。
    時に政治に利用されたこともあったが、国民を思う気持ちは今も昔も変わらなかったことが、わかる。
    日本の良いところを発信できたと思ってます。
    来年のオリパラに弾みがつきました。

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  2. 山から下ってナビテレビでパレードを拝見、見ている間にジワリと涙が溢れる。連れ曰く「泣いてる」、泣いてはいないただ涙が溢れただけ。歴史を目の前にする瞬間は人生でそうそう有る訳では無い。日本国民に生まれてよかった。

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