2017年7月9日日曜日

笠取山(かさとりやま・1953m)に登る


7月9日(日) 0300起床 (129/81)
天気 晴れ
気温 19℃

多摩川の水源のある山である。
水源を「水干(みずひ)」という、聞きなれない言葉である
この山域の最高峰「唐松尾山(からまつおやま・2109m)」まで足を伸ばすコースも紹介されているが、連日の山行でそこまでのエネルギーはない
登山道と云うより「遊歩道」であるらしいコースで今日は十分である

笠取山(かさとりやま・1953m)
歩行距離 13.0㎞ 所要時間 4時間27分 総上昇量 675m 移動平均速 4.3㎞(全体平均速 2.8㎞)

0510時 作場平登山口駐車場発
0532時 一休坂分岐
0545時 ヤブ沢
0614時~0623時 ヤブ沢峠
0637時 笠取小屋
0650時 雁峠分岐
0704時 笠取山西分岐
0720時 笠取山西
0731時 笠取山(かさとりやま・1953m)山頂
0751時 水干
0758時 水源水場
0829時 笠取小屋
0905時~0913時 一休坂
0920時 一休坂分岐
0937時 作場平登山口駐車場着

作場平駐車場には先着5台、小屋泊の車もあるようである












今日のコースは、作場平→ヤブ沢峠→笠取小屋→小分水嶺→笠取山→水干→笠取小屋→一休坂→作場平である。











広々とした林間の遊歩道を足と体を労わりながらゆっくり歩く
笠取小屋への尾根道を分け、ヤブ沢コースに道を採る










沢音だけが林間に響く静かな歩きである

















途中、二度も鹿に遭遇するが逃げる気配は全くない。
こっちがじっと見詰められている










峠下の森も木々は大きく森の豊かさを表している













ヤブ沢峠は作業道と合流する広い峠である
遊歩道には要所に案内板が立ち道迷いの心配はない












作業道を歩く。
この高さで作業道に出合うとは思っていなかったので少々面白くない













作業道終点に笠取小屋が立ち、テント場がある。
先着の車だろうか「テント」が数張、朝の支度に忙しい










輪切りにした丸太が敷き詰められた歩道を進むと「雁峠」分岐、甲武信ヶ岳への縦走路分岐でもある











分岐の先の小さなピークが小分水嶺である

















荒川と富士川



















富士川と多摩川

















多摩川と荒川
水源の山に相応しい有り様に機嫌も直る

















笠取山西へ最後の急坂を頑張る、此れが相当に急なのである。
連日酷使の足には堪える
















笠取山西の山頂から展望を楽しむ。
山頂の標柱を真ん中に左に大菩薩嶺、右に富士山だから贅沢だ
オマケに虫まで写り込む











大菩薩嶺と源流の谷が織りなす影が山の深さを示している













甲武信ヶ岳が遠い、この畝って遠い尾根を縦走路が走っている。
雲取山から笠取山を経て甲武信ヶ岳へ縦走路を歩くというから凄いもんだ









笠取山西から笠取山本峰へは、細い岩の頂稜を越えて歩く、思いもよらない緊張である











笠取山(かさとりやま・1953m)山頂、此処が本峰なのだが灌木の中で展望はない
展望は「笠取山西」である











本峰から最急勾配の斜面を一気に下ると水干への水平道に降り立つ












水干の標柱が立ち、岩窪の奥がしっとり濡れており如何にもこの岩窪から一滴が落ちるといのが納得できる












138㎞流れ下る最初の一滴は此処なのだ
此処の水干では水は得られない、急な沢を100m程下った沢底から水が湧いている
 















その滾々と噴き出す水をコップに受けて一献、冷たく爽やかなにも混じりっ気なし
機嫌の悪かったことなどさっぱり忘れた












快調に遊歩道を下る
これから一献いただきに登って行く人たちと次々すれ違う
こっちが早起きすぎるのである












東京都境奥多摩から杉沢峠を越えて甲州市に入ると茹だる様な暑さである
気温33℃、街中を脱出して今度は埼玉県秩父境の道の駅「みとみ」まで登り上がった
気温26度、此れで今夜は快適な一晩を過ごす事が出来る
  早速、ツナサラダを作ってキンキンに冷えたビールを頂く
満足の山行と大満足の一献
そして冷えたビール
外に何も要らない

2 件のコメント:

  1. こんばんは
    関東は茹だるような暑さと聞いております。
    今回のブログの面白さは「分水嶺」!
    これを頂点として川に流れ込む。
    どんな地図のコンターを見て、分水嶺を引きこんで流域満載を拾う仕事の、現場版ですね。面積と土地の形状で水が川に集まる量と到達時間が変わる。

    さて、今回の山の写真ですが、笠取山の頂上の写真の右側に、飛行物体が!!。
    アップしてみると、鳥か虫に見える。
    まさかのUFOでは??笑

    返信削除
  2. 今やどの山の山頂でもブヨにアブの総攻撃を受けるのです。そこそこの攻撃ならばネットを被ることはありませんが、たまには写真に写ることもあるのです
    ハイキングコースではありますが、山家から見ても「素晴らしい」峰です。当然、整備されて安全な山道ではありますが、見える山々は素晴らしい。登った山でも、見る地点が変わると山の形姿も変わるので「あの山何だっけ」と思案する始末。そいうハイキングコースでも真剣に歩いてしまっている自分に苦笑いしています。

    返信削除