2017年7月31日月曜日

針ノ木岳(はりのきだけ:2820.6m)と蓮華岳(れんげだけ:2798.73m)に登る


7月31日(月) 0230起床 (138/92)
天気 曇りのち晴れ
気温 20℃

貴重な晴れ間を逃すまいと、扇沢から針ノ木雪渓経由で「針ノ木岳(はりのきだけ:2820.6m)」と「蓮華岳(れんげだけ:2798.73m)」をピストンする

針ノ木岳(はりのきだけ:2820.6m)と蓮華岳(れんげだけ:2798.73m)
歩行距離 17.7㎞ 所要時間 9時間04分 総上昇量 1629m 移動平均速 3.3㎞(全体平均速 1.9㎞)

0500時 扇沢登山口発
0555時 大沢小屋
0620時 針ノ木雪渓尻
0733時 レンゲ沢
0822時~0838時 針ノ木峠
0929時~0940時 針ノ木岳(はりのきだけ:2820.6m)山頂
1007時~1017時 針ノ木峠
1105時~1115時 蓮華岳(れんげだけ:2798.73m)山頂
1150時~1210時 針ノ木峠
1240時 針ノ木雪渓上端
1315時 針ノ木雪渓尻
1333時 大沢小屋
1404時 扇沢登山口

山行の詳細報告は明日です。
取り敢えず、コマクサをお楽しみください
砂礫に咲く強靭さ
この可憐な花の何処にあるのだろうか













蒼空に花弁の仄かな紅が似合うのである
登らないと見る事が出来ない












山行写真
扇沢の市営無料駐車場(因みに、有料駐車場は1000円/12hと1000円/24h)から登山道の案内標識と路面標示に導かれて針ノ木雪渓への自然遊歩道へ入る











自然遊歩道とは名ばかり、立派な登山道でヤブありゴロタ沢の横断ありぬかるみあり。













この時期、雪渓尻は大分上部に上がっているので、大沢小屋から25分の所。
小屋から雪渓尻まで高巻くルートがロープ有り、つるつるの岩有り、下には雪渓が大きく口を開けているので神経を使う










雪渓は繋がっていた、ノドでと呼ばれる雪渓屈曲部前後で傾斜が急になるがキックステップで十分である。だだし朝の堅雪であるので確実に歩く。











振り返ると雪渓の下部が見えない急傾斜である














1時間強雪渓を登ると雪渓が切れて岩礫の登りに変わる
傾斜は更に急になるので落石に最大の注意を払っての登りになる
途中左から落ちてくるレンゲ沢の雪解け水が美味しい、これで力を貰う








針ノ木峠へ最後の急坂は、ジグを切った急斜面なのだがこれが乗越が見えているのに中々近づかない、踏ん張りどころである。











針ノ木峠は2536m、針ノ木小屋(100人収容)と30張りのテント場がある。












朝8時過ぎの小屋は、泊まりの人が出発準備で賑わっていた
小屋では久しぶりの太陽に、屋根上での布団干しに大忙しである









針ノ木峠から右へ針ノ木岳に向かう、稜線はガスの中、針ノ木岳の山頂は見えない
針ノ木岳稜線下の岩礫とハイマツそして残る雪渓の描く3次曲線が美しい
岩礫の急な登り、此処でも落石に最大の注意を払っての登りである









針ノ木岳ピークはガスの中、見える筈の眼下の黒部ダム湖、立山も見えない
針ノ木峠に下る













針ノ木の小屋のお兄さんと話をしていると「蓮華岳から薬師岳が見えます」と云う。
「蓮華岳」に行くつもりはなかったのだけれど、「薬師岳が見えます」に惹かれてカメラとGPSだけ持って空身で登る。










この時点で稜線に掛かっていたガスが突然切れ始める
針ノ木岳の全景が現れる、尖った山頂と荒々しい稜線、スバリ岳から赤沢岳への大きくアップダウンする鋭い稜線が厳しい。








峠から急坂を登りきると岩礫の緩やかな登りに変わり、「コマクサ」が現れる
前掲の「コマクサ」である











高度が上がるにつれて、黒部の谷を挟んだ薬師岳が姿を現した
山頂では、「蓮華岳」と「針ノ木岳」のツーショットである。











その山頂の遥か先に、三つのカールを抱く薬師岳が大きく広がっている
夏そして雪をたっぷり被った春、それぞれ違う季節に登った薬師岳を此処から見ている











針ノ木岳右側には立山連峰、黒部別山が、黒部の谷を挟んだ対岸の山とは思われないほど近く立つ。
兄さんの一言で登ってよかった











「蓮華岳」から南に繋がる北葛岳、船窪、唐沢岳、烏帽子岳の凄みのある稜線が怖い
春、この雪の稜線を縦走したかと思うとぞっとする
針ノ木小屋に戻り単独女子と話をする
なんと子の稜線を辿り、船窪、烏帽子経由新穂高に下るという、5泊6日テント泊縦走。ビックリ仰天、もう一組は、白馬まで縦走するとか、女子力の凄まじさに脱帽である
明日は雨模様だが、明後日からは天気は回復する、素晴らしい縦走を祈る




下りの針ノ木雪渓は、気温の上昇で雪面が冷気で白くなっている
持ってきたアイゼンを履きとピッケルを手に一気に下る。
峠から一時間で雪渓尻、大沢小屋で自然遊歩道ではなく、直接扇沢に下るルートを訪ねると折よく歩荷さんが下るというのでついて行く
砂防ダム工事の作業道であったらしい、歩荷さんは「仕事道」と云っていた
砂防ダムを一か所越えると林道に変わり、さらに下ると舗装道路になり30分で扇沢に着いた
針ノ木岳は岩峰とカール、蓮華岳は穏やかな稜線とコマクサ
対照的な二山を巡ってほしい。

2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。久しぶりの山行きも、ピストン山登りで疲れたのでは??
    非常に綺麗な写真も嬉しさが伝わります。

    そうなんですね。お盆に変えられるですね。ことしの花火大会は16日です。
    お待ち申し上げます。

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  2. 高く高く上がって長く歩いて久しぶりの充実と満足です。中央アルプス、南アルプスも素晴らしい。が、北アルプスの、広さ、険しさ、多様さ、複雑さは、特別なものがある。女子一人5泊6日の縦走をさせてしまう魅力があるのです。
    北アルプスの殆どの山頂に立っているので再訪することは無いのだが、こうして稜線に立ってみると「違う季節」に行ってみたくなる。まだ半分も南下していないのでそんな余裕はないのだが。
    美味しいビールを楽しみに帰ります

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