2017年7月20日木曜日

中央アルプス「木曽駒ケ岳(きそこまがたけ・2956m)」「宝剣岳(ほうけんだけ・2931m)」に登る


7月20日(木) 0330起床 (126/72)
天気 晴れのちガス
気温 19℃

中央アルプス「木曽駒ケ岳」と宝剣岳」を繋ぐ稜線を歩く
木曽駒ケ岳は、稜線が広くゆったりうねり女性的な山である
対して、宝剣岳は、岩が積み重なった岩峰で滑落事故が数多く発生している。
岩山のクサリ場や、ロープ場通過の経験が要求される山である
対照的な二つの山を、駒ケ岳ロープウェイで運んでもらって登ろうという算段である

「木曽駒ケ岳(きそこまがたけ・2956m)」「宝剣岳(ほうけんだけ・2931m)」
歩行距離 6.5㎞ 所要時間 3時間58分 総上昇量512m 移動平均速 2.8㎞(全体平均速 1.6㎞)

0520時 菅の平バスセンター駐車場
0600時 菅の平バス乗車
0640時 ロープウェイ乗車
0705時 千畳敷ロープウェイ駅登山口発
0735時 乗越浄土
0744時~0805時 中岳2925m
0826時~0835時 木曽駒ケ岳2956m山頂
0850時~0857時 中岳2925m
0905時 宝剣山荘
0928時 宝剣岳2931m山頂
1003時 三の沢岳分岐
1013時 極楽平
1030時 島田娘2858m往復
1140時 極楽平
1103時 千畳敷ロープウェイ駅登山口着
1109時 ロープウェイ乗車
1125時 バス乗車
1155時 菅の平バスセンター着

中央アルプにはこれまで足を踏み入れた事が無い
様子が全く分からない中央アルプスの登山ルートを確認しようと云う訳である










駒ケ根高原菅の平からロープウェイ駅のしらび平間の道路は、一般車は通行禁止である
そのためこの間にバスが運行されている
菅の平バスセンターのバス停には、既に20人を超える人が並んでいる
乗客の多寡によってバスは臨時便が柔軟に運行されるらしく、0600時にバスに乗車する










ヘアピンカーブをくねくね登る事30分、しらび平ロープウェイ駅、そのまま階段を上がりロープウェイ乗車、全く無駄が無い。標高差950mを7分30秒で上部駅千畳敷に到着である
千畳敷の標高が2612m、ロープウェイ駅の最高点と自慢である








そもそもカールとは、氷河の置き土産である。日本語では「圏谷」と云う
分厚い氷河が削った地形である
上から見るとこういう地形である












千畳敷から木曽駒ケ岳に向かう、稜線の中央の窪み「乗越浄土」に向かう、植生保護のためはみ出し禁止のロープが張られた登山道を登る











若者三人が私の後をついて登っていたが声が無くなり遂には見えなくなってしまった
一気に2600mラインに上がると所謂高度障害が起こる。酸素が薄いので地上と同じ行動が非常に辛くなる。










浄土乗越に上がると、木曽駒ケ岳の柔らかな稜線が一気に広がる
此処まで登った安堵と共に味わうアルプスの空気である









此処では、木曽駒ケ岳は見えない、先のピーク中岳2925mに登らないと山頂は拝めない












中岳山頂にも立派な山頂標識が立っている














その山頂標識の先に「木曽駒ケ岳:2956m」が、丸く納まっている













山頂の山腹を大集団「高校生軍団」が歩いている、歌声やらヤッホーが遠くから木霊する
彼ら彼女は、宝剣岳には行かない、木曽駒ケ岳と周辺の池を巡る








山頂には大きな山頂ポール、駒ケ岳神社の社と社務所がある
社務所では、社守さんがお守り、記念の札などを置いている













山頂直下には「頂上木曽小屋」が、石垣に厳重に囲まれて建っている、そしてその小屋の遥か先の高みに「御嶽山」が雲に浮かんでいた
その北には「乗鞍岳」さらに北に「北アルプス」穂高が見て取れる
2956mの山頂は、如何に高いが良く分かる
涼しいと云うより寒いくらいの風が吹き抜けるので、昨日の「経ヶ岳」の暑さを忘れた




丸い山頂の「木曽駒ケ岳」から対照的な岩峰の山頂「宝剣岳」に向かう













「宝剣山荘」から一登りなのであるが、冬季、残雪期、夏でも滑落事故が多い











大岩が積み重なった岩峰が宝剣岳なので、クサリ場の連続である


















遠くから見てのクサリ場は、近付くととその様相は険悪そのものである
















山頂には「大岩」が天を突いている



















宝剣岳山頂を越しての下りは、更にクサリ場が連続する


















クサリ場に次ぐ


















クサリ場


















そして、足元直下に千畳敷カールを見るナイフリッジを通過する
















クサリ場まだ続く
















この鎖場を抜けて広い稜線に立つ
此処が名付けて「極楽平」
成る程と納得する安堵である









極楽平から先に一登りすると「島田娘・2858m」、稜線の高みに到る
今日の最大の目的は、この高みから「空木岳」に繋がる稜線をこの目で見る事である
檜尾岳2727.7mから熊沢岳2778mそして東川岳2671mから空木岳2863.7m
その先の赤梛岳(あかなぎだけ)・南駒ケ岳(みなみこまがたけ)・越百山(こすもやま)はガスの中、確認できない
アップダウンが大きく稜線は長い、この稜線を歩いてこその「中央アルプス」である
夏歩くのもいいけれど、秋も良い




極楽平に戻り千畳敷カールへ下る。越えてきた「宝剣岳」を見上げながらゆっくり下る












残雪に映える「蒼空」が濃い
3000m級のアルプスの稜線は、別の顔を見せてくれるから嬉しい

2 件のコメント:

  1. こんばんは、お疲れ様です。
    3000メーターの山の上になると、酸素障害が出てくるんですね。
    頭が痛くなるとかですね。
    こちら下界でも頭が痛いのに、山に行ったらどうなるのか?逆にノンストレスで良くなったりして、、、。

    さて、思うところがあります。
    登りはつぶさに書いてありますが、私達が嫌なのは「行きはヨイヨイ帰りは怖い」であります。
    膝にガツンときますよね。相当の体幹も必要。やっぱ先輩は仙人だ!

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  2. これ程のクサリ場と難所と思わずに登ってしまったおじさん二人と行き会った。手足が覚束ないので「両手でクサリを握って、両足を岩に確実に載せたら片手づつ動かして・・・」と立ち往生の指導までする。人気の山で簡単にアプローチできるのでこのような事にも出会います。下りは目下跳んだり跳ねたりして膝に負担が掛からないようにしている。此れが出来ないと下りは登りより苦しいかも知れない。3時間・4時間下る山も少ない無いだけにこの技は必須です

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