2017年7月5日水曜日

大弛峠起点に西へ「金峰山(きんぷさん・2599m)」、東へ「国師ヶ岳(こくしがたけ・2691.8m)」に登る


7月5日(水) 0230起床 (126/88)
天気 ガスのち晴れ
気温 21℃

0230時、既に台風3号は通り過ぎ雨は降っていない
アメダス画面で0230時以降の雨雲の動きを確認する
雨は降らない、山はガスが残っているかもと予想して出発
登山口の大弛峠(おおだるみとうげ)まで31㎞走らなければならない、所要時間1時間20分とナビが言う。
林道を登って行くと台風による「倒木」が道を塞ぐも、辛うじてギリギリ躱して登山口へそろりとそろりと走る



大弛峠は標高が2360m、車が通る峠としては一番高いと謳っている。
トイレ駐車場完備











まずは「金峰山(きんぷさん・2599m)」へ













「金峰山(きんぷさん・2599m)」
歩行距離 9.9㎞ 所要時間 3時間50分 総上昇量 540m 

0516時 大弛峠登山口発
0544時 朝日峠
0613時 朝日岳
0636時 朝日岳・鉄山鞍部
0700時 賽の河原
0710時~0731時 「金峰山(きんぷさん・2599m)」山頂
0741時 賽の河原
0756時 朝日岳・鉄山鞍部
0819時 朝日岳
0844時 朝日峠
0906時 大弛峠登山口着

0345時出発、峠0500時、ナビが言う通りである
峠に手書きの山案内図が建ててある
まずは「金峰山(きんぷさん・2599m)」へ向かう、稜線はガスが掛かっているが雨は降らないと半ば暗示をかけて出発する
登山口からシラビソの針葉樹の森が続く









シラビソの森の中を登り上がり、一旦下ると「朝日峠」が小広い広場となっている
此処からもシラビソの森が続く、展望は無し、ガスが森の中まで白く染める。
登山道は、高速道路並み山の中のハイウェイである









「金峰山(きんぷさん・2599m)」へ向かう途中のピーク「朝日岳」もガスの中である
進む先の稜線も「金峰山(きんぷさん・2599m)」も全く確認できない











朝日岳からガレ場をジグを切って大きく下る、シラビソの森をさらに歩き、軽く登り上がると「鉄山」












「鉄山」のピーク北斜面を巻き気味に登って行くと、突然シャクナゲとハイマツに変わる













其処は、「賽の河原」頂上稜線の一画である
天気が良ければ、一気に展望が開け「ワオー」と声があがる所だ
今日はガスで展望は皆無









登山道は左に転回する、その先に大岩が積み重なっている
大岩を一個一個、一山一山越えて、大岩のトンネルを潜ると大岩に囲まれた山頂である










日本百名山とある















濃いガスの中、大岩が微かに確認できる
山頂から先に進み、少し下るとその全貌が姿を現す
「五丈石」、遥かかなたの峰から確認できる「尖がり」が此れである
思わず手を合わせる
ガスで自慢の展望が全く無いのだが、頂上の一画だけが花崗岩の巨岩とその砂礫、ハイマツにシャクナゲ、高山の有り様が全て揃っている。



土日は、峠は満車、林道には1㎞も2㎞にもわたって車が並ぶという
登ってみたい、見てみたみたいという気持ちが分かるような気がする
下山途中でガスが切れはじめ、此れから向かう「国師ヶ岳(こくしがたけ・2691.8m)」が姿を現した









「国師ヶ岳(こくしがたけ・2691.8m)」
歩行距離 3.9㎞ 所要時間1時間47分 総上昇量 290m 移動平均速 3.5㎞(全体平均速 2.3㎞)

0920時 大弛峠登山口発
0954時 前国師岳
0959時 北奥千丈岳(2601m:奥秩父最高峰)
1020時~1031時 「国師ヶ岳(こくしがたけ・2691.8m)」山頂
1042時 前国師岳
1100時 夢の庭園
1107時 大弛峠登山口着

帰りついた「大弛峠登山口」から東へ登ると「国師ヶ岳(こくしがたけ・2691.8m)」である













大弛小屋の脇を登山道に入る













入って驚く、いきなりの階段である
金峰山登山道とは、趣が全く違う













その後も、木製の階段に木の板の坂路が続く
登山道の9割が、階段に坂路である
理由は簡単、余りに多くの登山者が歩き登山道の土砂が流出、大岩が露出して最早登山道と云えなくなるまで荒れてしまった。故に、9割が階段と坂路にならざるを得なかったという事なのだ
それでも、高度を稼がないと山頂には届かない、これは今も昔も変わらない自分の足で上がるしかない。




ガスが切れた。振り返ると「金峰山」への稜線と「朝日岳」・「金峰山」山頂が緑黒くクッキリである
此れだから止められないのである










更に登って行くと「北奥仙丈ケ岳」と「富士山」のツーショットである
この位置、この緯度まで下ると「富士山」が必ず姿を見せる。
秀麗などと陳腐な言葉は似あわない。日本の「富士山」である









登山道を歩くと小さなピークに名前が付いているのが途轍もなく嬉しい
「前国師岳」を越える。と云うように書けるのである。これが妙に納得できるのである。











奥秩父最高峰「北奥仙丈ケ岳(2601m)」は、「国師ヶ岳(こくしがたけ・2691.8m)」への登山道から少し脇に入る
最高峰であるが「日本百名山」ではない。
がしかし、階段に坂路を設けなければならないほど「愛される山」である
此処が素晴らしい。登り一時間だからではないのである







その「北奥仙丈ケ岳」から、「金峰山」がこれまたすっきり、くっきり見えるから登りたくもなる












登った先の「国師ヶ岳(こくしがたけ・2691.8m)」山頂が、「富士山」方向にのみ開けているのが憎らしい 
どうしたって、「富士山」とのツーショットである











今日の一押しは「甲武信ヶ岳」の深い山立ちである
これは、ここからしか見る事が出来ない
「甲武信ヶ岳」・「金峰山」・「大菩薩嶺」・「雲取山」これらの山は、峰繋がり手の届くところにある
奥秩父の山の有り様が少しだけ分かったような気がする





下山時、昭和35年に、当時の小屋の管理人さんが発見したという「夢の庭園」に回り道する
花崗岩の大岩とシャクナゲ、そして矮小化したシラビソが配された斜面が静かである
日本人好み、其のままの景観を厳しい自然が作り上げている
じっと見いる







大弛峠の「大弛小屋」は、こういう料金設定が入り口に貼りだされていた
単独行の自分は、殆ど小屋に泊まらないから小屋事情には疎い。
「成る程、こうなのか」と納得。
明日は、「大菩薩嶺」に行くの

2 件のコメント:

  1. こんにちは
    本日も二つの山を登られたのですね。
    天気が良いうちに二つ一気ですね。
    一つ目の山の天気と二つ目の山でら天気は段違いですね。
    ここ数日、コメントできないくらい、疲れております。
    何故でしょう。先輩はバリバリなのに。苦笑。

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  2. 疲れているのはこっちも同じ。ところが梅雨だというのにきっちりしっかり晴れてくれるから登らない訳にいかない。疲れた体なのに「ガスの中」でぴっしりするし、晴れたら頭の中を空っぽにしてくれるし、いつの間にか夢中の自分にに気が付く始末。スィッチが何時の間にか入っている。此れから夏山は本番、体と足を大事に使わなければなりません。用心、用心です

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