7月26日
ペテガリ山荘へ向けて出発。
国道235号荻伏から元浦川沿いに上流へ
二度目の元浦川林道へ入る。
一度目は6月28日神威岳山行、
ダニの多さにペテガリ岳をあきらめて下山
30㎞走って尾根越えの車止め。
しかし、今日は暑い。山中とは思えない。
車止めで準備するだけで汗びっしょり。
0930 ペテガリ山荘に向け出発
シュオマナイ川本川を飛石伝いに渡渉
作業道から尾根越えルートの沢に入る。
赤テープに導かれ傾斜の緩い沢を進む。
途中5mほどの滝左を高巻く。
河床の石を拾いながら最後は急な尾根への突き上げを登る
1030尾根着
尾根を右へ20mで下りの沢へ、
設置ロープを使い急斜面を下り沢底へ、
20分も下ると沢を離れ作業道跡をたどる。
すぐに伐採後の植林地に出る。植林地内の林道を下ると
1130新設の林道に出る.
林道を約4㎞下るとペテガリ山荘。
砂利道を木陰をひろいながら歩く。
途中車が林道に止まっている。
通行不能と聞いていたので仰天。
これでペテガリ山荘にマイクロバスツアーでも来て居たら
やる気なくなるなと思いつつ下る。
林道の排水構造物が面白い。
ゴム板路面排水施設
ゴム板を丸太ではさみ、路面水を受け止め素掘り側溝へ排水する。
木製グレーチング
路面水を木製の横断暗渠で受け止めると同時に
素掘り側溝の排水機能も持たせてある。
思わ.ず唸ってしまった。
1230ペテガリ山荘着
マイクロバス無し。なんだかほっとした。
山荘内に4,5人の荷物、今アタック中らしい。
汗で全身ずぶ濡れ、頭から足まで、
早速すべて脱ぎ洗い場で汗を濯ぎ洗い。
パンツとTシャツは濡れたまま着て乾かす。
ズボンとシャツは半乾き状態で着る。
明日もこの暑さなら半端じゃなく汗でぬれる。
その状態で二日目も山荘泊はちょっとつらい。
アタック後尾根越えで登山口へ、そして温泉。
其の為には、少なくとも1500時ペテガリ山荘発1800時車着
アタックは0400山荘発1400山荘着、ぎりぎりの設定。
おまけにさらに3時間尾根越えの体力が残っているか。
二泊三日の余裕山行が一泊二日の限界山行になってしまいそう。
今日0400発の女性三人男性一人が1500時帰ってこない。
一人残った男性が心配している。
ようやく、1700時帰着。12時間越え。
神威山荘へ帰る予定がペテガリ山荘泊に。
明日は我が身か。と思いつつ。
今日はさらに、4人到着。
山荘は10人の大賑わいとなった。
流石ペテガリ岳。
2000 就寝、ところが体が火照ったままでなかなか寝付かれない。
7月27日
0300起床、
0300出発が一人
0330出発は一人
0407出発が一人
私は0415出発。
ペテガリ山荘から一気に尾根末端の1050mまで登る。
トドマツの植林地を登り1000mで笹薮の中にハイマツが出現。
1050mコブからさらに1259mのコブに向かって
樹林他の中の笹薮を只管登る。
山荘からずっと下草は笹である。
足元と笹を見ての単調な上りである。
1259mのコブから先は、地図上のコブだけでも
1293m、1191m、1301mが記されている。
そのほかに小さなコブは数えきれない。
登っては下り、登っては下りの繰り返し、
笹薮と足元を見ての上り下りは最後まで続く。
最後の1301mから一気に100m下り
0800時 本峰への最後の500mの登りにかかる
濃い笹藪の圧力に四肢の総動員である。
笹を掴む手、払う手
踏み上げる足に掻き分ける足。
一時間延々と続く。
ガスは切れない。
展望は効かない。
笹薮は続く。
おまけに暑い。
つらい登りが果てしなく続くと思われたその時、
ガスの切れ間、低いハイマツ越しに本峰の標識が見えた。
やっと見えた。やっと来た。やっと着いた
0915 山頂着。ジャスト5時間
展望は全くなし。風が強い。
山頂滞在30分
0945山頂発
500mの急斜面は笹を掴まないと体が持って行かれ
転げ落ちそうである。
最低コルから登り返し。登ったら下り、それを登り返す。
高度はなかなか下がらない、また登るのかよ。
思わず独り言が出る。
1145 下り始めて2時間、未だに標高は1200m
本当に標高が下がらい。
1245 末端コブ到着
ここからは下りだけ
1310 ペテガリ山荘着
1420 パトロールのご厚情で林道末端へ
1500 尾根越し
最後の沢下り、滑らないよう、転ばないよう細心の注意で進む
1600 車着
装備整理、ダニチェック。着替えを済ませ
20㎞の林道と10㎞の一般道で温泉直行。
2000 やっと人心地、
ペテガリに乾杯
爆睡束の間。
やっぱり昼間の体のほてりは続き寝付かれない。
結局、0330には起きてしまう。
樹林帯の登り返し
何回も何回も繰り返される
ガスで展望は効かない
笹薮と足元だけを見てひたすら上り下りを繰り返す
最低コル手前でペテガリ岳が姿を見せる
姿を見せたのはこの瞬間だけ
貴重な瞬間となった
高い、まだまだ遠い
心が折れそうになると聞いたが
ホントにそう思う。
これだけ登ってまだあんなに登るのかよ
ということか
ガスは様々に動き回る
はるばる来たぜと言いたいが遠いな。登山口からの笹薮が頂上まで続いている
雪で押し拉がれた
樺と笹薮
もういい加減にしてくれと愚痴りながらそれでも登る
笹薮はどこまでも続く
もう5時間近く上り下りを続けやっと最後の500mの登り
四肢の総動員
やっと山頂
ガスです。
展望はありません
風が強いです
南に続くハイマツの稜線もそこまでしか見えません
今から見える尾根を下ります
下る先の方が高いです。
下りながら登るんです。
帰り着いたペテガリ山荘
「淡々と登れば着きます」
「頑張って登れば辛いです」
本当に5時間で登るのはつらかった。
これからさらに装備を詰めて
尾根を越して帰らなければなりません
温泉と、一人乾杯を目指して頑張りましょう
おはようございます。
返信削除それにしても、ペチガリ山荘に行くだけでも、そんなに疲れるなんて凄いですね。
百戦錬磨の先輩でも、疲れたとか大変だとか言葉があちこちに出るってことは、本当に凄いんだなあーと思った次第です。
写真も沢山あり、こちらは癒やされますが撮影している先輩はバテバテ、、、、
暑さのせいもあるんじゃないですか?ダニも原因のひとつでしょうか?
こちらも暑さに本当に参っております。地球はどうかしていますね。
冬はどか雪、春は大雨、夏は猛暑、秋は乾燥で水不足、、、
自然を戻さないといけないですね。
こんにちわ。
返信削除なんだか、壮絶な山行の様子がうかがえて大丈夫かぁ・・・と心配になりました。
慎重に慎重を重ねての山行だから、大丈夫だとは思いますが・・・。暑いし、一人だし心が折れそうになりそうな時もあるのでは?と感じました。
でも、こちらでは実体験が出来ない分写真と文章で模擬体験していますので、そんな私たちのためにも元気に安全でお願いします!!
登山口に下りてきたら車がある。即温泉という流れは実にありがたい。昨日は「楽古岳」を降りて、小屋に引かれた沢水で泥まみれの靴を洗い一路温泉へ。130㎞走るけど
返信削除「ペテガリ岳」の小屋から車までの尾根越え3時間に比べりゃ天と地。クーラー利かした車だもの。
こんな快適な山行があるのに「ペテガリ岳」に何故行くか。分からんな。行ってみたいにすぎないのかも。行ったら辛いのに。分かっていても行く。支離滅裂だな。
サーこれから何処さ行くべ。