2017年7月16日日曜日
鳳凰三山(地蔵岳:じぞうだけ:2764m)(観音岳:かんのんだけ:2840m)(薬師岳:やくしだけ:2780m)を周回する
7月16日(日) 0100時起床 (136/95)
天気 晴れのち曇り一時雨
気温 23℃
少々寝不足、兎に角暑くて寝苦しい夜である
0100時に即起きて、山準備を整える
準備万端、車を「鳳凰三山」の登山口「青木鉱泉」に走らせる
0220時、「青木鉱泉」駐車場着、昨日夕方駐車場の空き具合について問い合わせ「日帰り」もあるので空いたスペースにどうぞとのことであった
真っ暗な中、空いたスペースに車を入れて、今日のコースを復習する
「青木鉱泉登山口」から「ドンドコ沢ルート」を登り、地蔵小屋から「地蔵岳」・「観音岳」そして「薬師岳」、 「薬師岳」から中尾根を下り「青木鉱泉登山口」に戻る
標準コースタイムは、11時間25分である
一時間歩けば夜が明けるタイミング、0325時にヘッドライトを点けて出発する
30分前には4人組が先発した
鳳凰三山(地蔵岳:じぞうだけ:2764m)(観音岳:かんのんだけ:2840m)(薬師岳:やくしだけ:2780m)
歩行距離 19.6㎞ 所要時間 9時間00分 総上昇量 1870m 移動平均速 4.0㎞(全体平均速 2.2㎞)
0325時 「青木鉱泉登山口」発
0505時 南精進ヶ滝
0530時 鳳凰ノ滝
0616時 白糸ノ滝
0640時 五色ノ滝
0723時~0732時 地蔵小屋(登山口から9.5㎞)
0813時~0820時 地蔵岳2764m
0918時~0930時 観音岳2840m
0949時~1000時 薬師岳2780m(登山口から10.7㎞)
1153時 林道合流
1225時 「青木鉱泉登山口」着
登山口から川ルートを歩き山ルートと合流した地点で道を失い山側へ深く入ってしまう
戻ってルート探すうちに後発一人が先行する、20分のロス。
此処からドンドコ沢左岸、急斜面の高みを登山道はヘツルる
これが結構な急斜面で高度感もあるので、ヘッドライトの明かりの照らす登山道を慎重に歩く
このヘツリが、南精進ノ滝まで続く。ここまでの所要時間が1時間40分、標準タイムが1時間50分である。10分の短縮
ところが、今日の登りの核心部は此処から始まった
木の根を足場の登り、大岩を一個一個越す登り、荒れて表土が流出1mを越す段差を両手両足で攀じ登る。
ヘッドライトを点けて黙々と目の前の障害を越えて登る
0530時、暗い林間の登りで今朝一枚目の写真を撮る
果てが無い登りに思える。高さは稼ぐのだが、距離が伸びない
救いは、沢を横切るたびに流れる「沢水」
風が全くない林間の登りでは「恵みの水」である
何時まで経っても「地蔵小屋」が近づかない
オマケに、木の根が半分宙に浮いた崩壊地の際も登る
冷や冷やものである
白糸の滝で0616時、
既に南精進ノ滝から1時間10分歩いて稼いだ距離は500m、小屋まで2㎞の四分の一。4時間掛かるのかと不安になる
全く先が見えない、先が読めない登りは初めてである
そして0640時、五色ノ滝、此処で小屋まで半分あるいた。やっと今日の歩きに得心する
五色ノ滝を過ぎて登山道がトラバースして沢床に下りる地点でやっと見えた「オベリスク」
今日の周回が11時間25分で終わることを確信した
沢床を歩くこと20分で「地蔵小屋」
観音岳、地蔵岳、御座石ルート分岐点等々の結節点である
テント場には20張りを越えるテントが張られていた
地蔵岳ルートに入り樹林帯を抜けると、急斜面が白い砂に変わる
風化花崗岩の砂が稜線まで続く厳しい登りである
先行の登山者が、だんだん近づく、皆さん滑る足元に苦労している
左を振り向くと、鳳凰三山の最高峰「観音岳」の山頂が漸く見える地点に上がってきた
砂の上の山頂が危うくも見える
稜線に上がってオベリスクを見る。足元には無数のお地蔵さんが並ぶ。
白い砂と白いお地蔵、そして白いオベリスク
地蔵越しに「甲斐駒ヶ岳」が見える。この山頂も白いのである
地蔵岳から観音岳へ稜線を歩く
この稜線は、白峰三山を見ながら歩けるアルプス屈指の稜線である
風は気持ちよく吹き、白峰三山は近い、これ以上はない稜線歩きである
ところが三日連休の真ん中、稜線は大混雑、大渋滞が発生している
岩を越える稜線であるため待ち時間が発生する
特に今日の30人を超える大パーティーと遭遇すると時間が掛かる
そこは単独で歩く気軽さ「若干一名先行しまーす」と声を掛けて追い抜く
向かってくる大パーティーも同様に、「若干一名が行き会いまーす」と行き会う
兎に角今日、稜線は大混雑であった
この稜線から見える「仙丈ケ岳」が見事である。カールを抱えた山を此処から見る。格別である
観音ヶ岳の山頂も大混雑である
混雑のピークが収まるのを待って一枚
地蔵ヶ岳と甲斐駒ケ岳で一枚
白峰三山で一枚
薬師岳に向かう稜線は一際美しい、綺麗である
此処まで綺麗な稜線は知らない
今日の最後の山頂が「薬師岳」
此処も砂の山頂である
此処まで10.7㎞
この山頂から中尾根を下る
所要時間3時間20分、急な尾根の下り、登山道は深く掘れていて慎重な下りを要求される
其れでも山旅仙人は、小走りを貫徹する
一歩一歩下るのは確実なようで実は膝にくる
そこを、ダブルストックを使いリズムよく膝に負担を掛けないように、小刻みに調子をとって下る
30人は追い越したろう。兎に角リズム良く下ることが一番である。
3時間20分掛かる所、1時間53分で下る。ダブルストックとリズムのお陰である。
この下りが効いて11時間25分の行程を9時間ジャストであった
昨夜の寝苦しさに懲りて、登山口から44㎞走って1345mの野辺山着
今夜はぐっすりである
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こんばんはです。
返信削除鳳凰三山(地蔵岳:じぞうだけ:2764m)(観音岳:かんのんだけ:2840m)(薬師岳:やくしだけ:2780m)と、まあー幾らこれまで登らなかったとはいえ、登りすぎでしょう。
予定よりも時間は、かからなかった=足に負担がかかっておりますよ。
東北地方はカミナリもひどいようですね。
厳しいですが、気をつけて下さい。
いくらなんでもカミナリには敵わない。
流石に疲れた。温泉に入ってやっと一心地つきました。ビールが喉を落ちていくのが超気持ち良かった。登り残した山を登って、思った通りの稜線を歩いて山旅冥利に尽きます。混雑は予想外でしたが。此処の所、少し仙人の雰囲気が出てます。しかし、雷には歯が立たない。此れを避けつつ登るのも、此れから難しくなります。
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