2015年7月4日土曜日

朝日連峰「大朝日岳(1870.3m)」に登る


7月3日(金) 0230起床 (---)
天気 晴れ
気温 15℃

「以東岳」泡滝ダム登山口から「大朝日岳」朝日鉱泉登山口への車の「代行」回送が、先約があって不可だった。
計画を変更、「大朝日岳」朝日鉱泉登山口から「竜門小屋」へ登り泊、翌日「寒江山」往復、「大朝日岳」経由朝日鉱泉登山口へ下山。
昨昼過ぎ朝日鉱泉登山口に入るが電波無し。
明日登る「大朝日岳(1870.3m)」が谷奥に鋭く尖っている






朝日鉱泉登山口の車は一台。静かな夜だった。
計画は思う通りにはいかない。山頂で天気予報を確認すると、明日7月4日は降水確率が午前午後ともに60%になっていた。泊を止めて山頂経由、中ツル尾根を下山した









「大朝日岳(1870.3m)」
歩行距離 22㎞ 所要時間 10時間53分 累積標高差 1900m

コースタイム
0400時 朝日鉱泉登山口発
0658時~0720時 鳥原小屋
0740時~0800時 鳥原山
0855時 小朝日岳
1025時 大朝日避難小屋
1040時~1048時 「大朝日岳(1870.3m)」山頂
1153時 大朝日岳避難小屋
1120時 再び「大朝日岳(1870.3m)」
1300時 中ツル尾根取付き吊り橋
1453時 朝日鉱泉登山口着

明るくなるのを待っていると、車が一台到着、登山者と思いきや釣り人「岩魚釣り」と云う
尺越えが居るとのことだった
登路は「鳥原コース」、大朝日避難小屋まで7時間35分、さらに竜門小屋まで2時間50分の予定
吊橋を渡って13分で鳥原コースが分岐する。支尾根の急斜面を1時間登ると尾根に上がる
ブナに、クロベ等の大木が次々現れる。登山道は明瞭で一本道、森の中の我慢の登りが延々と続く。





沢を渡り鳥原山から落ちる尾根に移り、高度が上がり低くなった樹林を登って行くと、突然「湿原」が出現、湿原の先に「鳥原避難小屋」がぽつんと立っている











石が敷かれた登山道を一登りで鳥原山着、ここから先は、「大展望」の尾根道を行く















「月山」が残雪を残してクッキリ見える、其の肩先の遥か奥に「鳥海山」が微かに見える












正面には「大朝日岳(1870.3m)」が、雪渓を残した急峻な谷の先に突き立っている












右手には「西朝日岳」から遥か「以東岳」へ続く稜線が延々とうねって続いている












ヒメサユリが乱れ咲く尾根道でもある
特に小朝日岳のコルから先の尾根道は「ヒメサユリ街道」、大朝日岳とヒメサユリ贅沢な道だった












大朝日岳避難小屋にザックを置いて「大朝日岳(1870.3m)」山頂へ
大展望、360度、月山、鳥海山、摩耶山塊、蔵王から船形山塊、煙った先に見える











北に連なる朝日連峰の峰が重なる中「以東岳」の山体が一際大きい
朝日岳避難小屋に戻ると、時刻が1100時、気象庁が天気予報を発表する時間
電波が有るかも知れないと、スマートフォンをザックから出して電源を入れると、電波がある。
早速天気予報を確認する。
明日7月5日山形、降水確率午前午後60%、雨予報に変っていた。
7月6日は天気は回復の予報だった
計画続行:「竜門小屋で一日停滞、翌日寒江山を往復して下山」
計画中止:このまま中ツル尾根経由朝日鉱泉下山
梅雨前線の動き次第で天気がころころ変わる不安が消えない。
結局、計画中止を選択、中ツル尾根を下ることにした
再度ザックを担いで「大朝日岳(1870.3m)」へ登り返し、中ツル尾根を下る
この中ツル尾根がどれくらい急峻な尾根かというと、下降時間「1時間40分」下った高度差「1220m」、一直線に谷に落ちる驚異的な尾根である。




下り着いた地点から登山口まで4㎞、1時間40分かかるらしい。
吊り橋を渡り朝日川左岸のブナの立つ河岸を快適に下る











再度の吊り橋で右岸に渡ると道が一変した。緊張を強いる急な斜面のトラバースが連続して出てくる、さらに上部斜面から落ちる沢を越える。此れがまた道が悪い、設置ロープ頼りの下降と登り。










三つ目の吊り橋で左岸に渡ると今度は、河原歩きと高巻きの繰り返し
登山口が近くなってやっと緊張から解放される森の道となった










最後に本流の吊橋を渡って朝日鉱泉登山口着
二日分の山装備のザックを担いでの周回登山になってしまったが、それはそれは充実した一日だった。朝日鉱泉から登ったのは私一人
登山者の多くは「古寺鉱泉」から登っていた。







 


今日の花
ヒメサユリ














ムラサキヤシオ














ハクサンチドリ















コイワカガミ













鳥原湿原














ヒメサユリ













ヒメサユリ














ウスユキソウ














ヨツバシオガマ














イチゲ?












???



2 件のコメント:

  1. お疲れ様です。
    車を代行で降りる登山口に回すサービスがあるんですね。なるほど〜〜。
    ところで、吊り橋にはびっくりですね。とんでもないですよ。怖いなあー。びびって脚が私ならガクガクです。
    その後の花旅、花の写真、なんだか凄いギャップです。
    先輩の写真もアップで見ると、目をつぶっているではないですか?笑
    悟りの境地ですね。笑
    それにしても凄いの一言。

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  2. ホントだ「目瞑ってる」。若い女性に撮って貰ったから目が遠慮したのかも。朝日山塊は今が旬でしょう。花に緑に空気に空に。絶品だもの。アクセスの不便さや登山道が長いことが、この山を守っているような気がします。北海道の大雪山系、飯豊連峰、この朝日山塊は、出色です。山として「完璧」でしょう。深い雪、抉られた谷、屹立するスラブ、そして嫋やかな尾根が山上に残る。

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