2015年7月30日木曜日

「コイカクシュサツナイ岳(1721m)」に登るも「とんでもない事が!」


7月29日(水) 0230起床 (---)
天気 雨のちガスのち雨
気温 18℃

0230時起床、駐車場の路面が濡れて水溜りが出来ている
雨が降ったようだ
今日から一泊二日で「コイカクシュサツナイ岳(1721m)、ヤオロマップ岳1794m経由1839峰1842m)」のピストン山行。登山口駐車場着0440時。
登山口は今止んだばっかりの状況、明けてきた山もガスが掛かり、雲は厚く黒々。
「一泊二日ピストン山行」を中止
日帰り「コイカクシュサツナイ岳(1721m)」に変更する
「一泊二日山行」で準備したザックを「日帰り山行」のザックに詰め替えて登山口発

「コイカクシュサツナイ岳(1721m)」
歩行距離 18.4㎞ 所要時間 10時間25分 累積標高差 1101m

コースタイム
0440時 札内ヒュッテ駐車場発
0448時 コイカクシュサツナイ川入渓
00625時~07000時 上二又
0918時 1305mテント場
1030時 夏尾根の頭
1045時~1100時 「コイカクシュサツナイ岳(1721m)」山頂
1113時 夏尾根の頭
1158時~1208時 1305mテント場
1300時~1325時 上二又
1454時 コイカクシュサツナイ川出渓
1505時 札内ヒュッテ駐車場着

入渓して川をのぼっていくが山はガスが厚く掛かったまま
川の水量は少ないので雨量が少なかったらしい











登って行くと川中の河岸に「雨量観測所」が建っている。
建物の外壁は、あちこち痛めつけられ剥がれているし、送信用の電柱も少し傾いていた
観測環境の厳しさがそのまま建物に現れている









川を登って行くと「釜」が出てきた。岩が両岸から迫り極端に川幅が狭く川底が深く抉れ深くて遡行は出来ない。こういう個所は、左右岸どちらかに「巻道」があるので捜しつつ通過する










川の遡行を終え、「コイカクシュサツナイ岳(1721m)」の夏尾根に取り付く
取付きから猛烈な笹薮、此れが帰りとんでもない事になるなぞ誰が想像できよう
背丈を越えた笹薮が雨をタップリ笹に乗せているので、潜って行くと殆ど土砂降り状態
全身ずぶ濡れで二時間笹薮を登りあがる
その傾斜は、東北大朝日岳「中ツル尾根」、ペテガリ山頂への「最後の笹薮」と匹敵かそれ以上、雨無しの笹薮は此処までは無い、雨が降った後の笹薮の「厄介さ」を嫌と云うほど思い知った



二時間掛かって「1305mのテント場」
二張から三張のテント場だが樹林の中なので「風には強い」テント場だ
此れで水があれば最高なのだが、如何せん水場が無い










此処テント場からも潅木の中の急坂、笹薮の急坂なんか物ともしない傾斜が続く


















上がって見えてきたのは「岩稜」
登って行く右側は谷底までスパッと切れ落ちて、ゾクゾクする












「岩稜」を通過しても目には踏み跡すら見えない急な稜線が続いている












ハイマツの中の尖って急な稜線を上がると「夏尾根の頭」
やっと頂上稜線着、ここまで6時間25分













夏尾根の頭のテント場は吹曝し、風の強い日は難儀だろう













夏尾根の頭から「コイカクシュサツナイ岳(1721m)」に向う
ガスが切れると辛うじて「コイカクシュサツナイ岳(1721m)」の山頂が見える
が、その先に見える筈の「ヤオロマップ岳(1794m)」と「1839峰(1842m)」はガスの中だった









夏尾根の頭から稜線を歩くこと15分で「コイカクシュサツナイ岳(1721m)」の山頂
ガスで展望は無いが、ガスの切れ間に深く切れ込んだ谷が見える
少しガスが薄くなったので「ヤオロマップ岳」と「1839峰」が見えるかもしれないと期待するが、見えそうで見えない。残念。








夏尾根の頭に戻り、登りあがった「夏尾根」を俯瞰する
下に見える河原、上二又まで見事なまでに一気の下りだ。
夏尾根の頭から、ハイマツを掴見ながら慎重に下る、殆ど直に切れ落ちた壁の上を渡って行く。
此れが終わると岩稜、スリリングな下りが続く。
1305mテント場についてやっと一息
此処からは、笹薮の下り、ストックで足元の笹を掻き分け足場を確認しながら下る



上二又で沢靴に履き替え、コイカクシュサツナイ川をじゃぶじゃぶ下った








今日の出来事
其の一
夏尾根を登って行ると、1305mテント場の下で下ってくる登山者と遭遇。
札幌から「二泊三日」で「1839峰」とのことだった
「昨夜は雨では?」と聞くと「ヤオロの窓でテント泊、雨でした」
「ルートはどうですか」と聞くと「コイカクとヤオロ間のハイマツ漕ぎが消耗します」
顔の高さにあるハイマツを掻き分け、ハイマツに引っ掛るザックを引き戻しつつ難儀のハイマツ漕ぎだったらしい。
初日は雨の後コイカクシュサツナイ川の水量が多くて大変だったとか
二日目は、下は雲海、山では雲海の上に山が浮かんで全部見えたらしい
三日目は、雨の後、カッパ着て下山
天気が不安定なので最早「三日間」の晴れなど望むべくもないと云う事だろう。
「コイカクシュサツナイ岳」着が1100時、ヤオロまで3時間見ても1400時にはヤオロのテント場に着くので、「一泊二日」の「1839峰」も十分可能のようだ

其の二
夏尾根1305mテントから笹薮を下る。笹薮が濃く且つ背が高くなるのが「上二又」まであと20分と言う所からである。顔の高さの笹をストックで掻き分けるが、笹は容赦なく顔を叩く。
やっと笹薮を抜けて「上二又」と言う所で、右目の「まつげ」が「モニャ、モニにャ」する。「まつげ」に笹のゴミが乗っかったかなと思ったが、何やら動く気配もある
立ち止まって、「手袋をはめた指」で取り除こうとするがなかなか取れない。
やっと取れた。
取れた物を見て「吃驚仰天」
「ダニ」だった。
腕や太腿ならいざ知らず、よりによって「まつげ」の上で蠢く「ダニ」は初体験だった
「アースジェット」は、体やザックには吹きかけるが、流石に「顔」に吹きかける訳にはいかない
敵もそこが分かっていたのかも。
それにしても「まつげ」とは・・・

2 件のコメント:

  1. えーっ??
    まつ毛にダニ?ですか?大丈夫ですか?
    こりゃとんでもないですね。

    なんともないと良いですね。

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  2. まつ毛を渡って移動中だったらしい。凄いな日高のダニは。ここまでやるかと云う感じだった。恐らくこんな目に遭うのは私だけじゃ無い筈なのだが「まつ毛ダニ」情報には接していない。北海道人には普通の出来事なのかも。それにしてもびっくりしたな。
    もうこのルートは歩かない。いやだ。降参。参りました。

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