5月13日 3時起床
天気 ガス(晴れる予報に期待して出発決定)
降水確率ゼロ 晴れ時々曇り
5月14日の天気予報(晴れのち曇り)
天気図は北海道南東の低気圧の動きは遅いが
高気圧の張り出しで回復に向かうのは間違いない
と確信。
(5/13./14二日連続の晴れ、ここに来て初めてのチャンス)
0440 標高650m林道ゲート発
5月5日十勝山塊に入った時とは
比較にならないくらい雪解けが進み林道に雪はない
0540 標高940m前回のトレースは残っていない
存置テープを確認しながら順調に上る。
その存置テープも雪が付きピンク
この標高では降らなかったのか?
どの高さから降っているのだという疑問が浮かぶ。
0740 標高1340m前回トレース終点近く
ガスが前回より濃く、存置テープ確認も困難いよいよ初ルートに入る。緊張感はさらに高まる。
時折切れるガスから垣間見るルートは
すべて残雪、無駄な上り下りはなるべく避けたい。
俺ならこのコースと思うルートに突入する。
0840 標高1507m 見事に間違い。
だいぶ標高の高いところにルートを設定したが
本ルートは随分下を通っていた。
ガスで視界が効かない中、
ルートファインディングが今日の決め手になりそうな具合。
特に、残雪部からハイマツ帯の夏道発見がことのほか難しい
ガスが濃く視界がないこと、夏道が雪に隠れていること、
さらに、少し下り気味に夏道があるらしい。
登り一辺倒の中、下りルートは考えに及ばない。
0940 標高1620m美瑛富士避難小屋着
天気回復が遅れている。ガスは相変わらず濃い
視界はガスが切れた瞬間100mか
風が強まった。
1040 上空が明るくなってきた。
美瑛岳・美瑛富士アタック決定
この瞬間、オプタテシケアタックもあり得た。
オプタテシケ山は明日の天気にかける。
もし明日もガスなら下山する。
オプタテシケ山の山頂から、
晴れた日に、トムラウシから
旭岳に連なる大雪山系を見る。
そのためにここに来た。
今は、美瑛だ。
1130 美瑛岳・美瑛富士分岐
小屋からこの分岐までのトラバースも
夏道発見に手間取る。
鹿も夏道利用者、しっかりと間違いなく
夏道に戻っている。
頼りにひたすら高みへ
風は猛烈になってきた。気温も低下。
稜線t直下の急斜面は残雪がしっかり残
って登りやすい。
頂上手前、稜線の大岩のトラバースは
アイゼンを履き、がっちり蹴りこみながら
慎重に通過。
ここが核心部、わずか10m程だが厳しい
個所である。
頂上滞在3分間。素手で撮る写真
手がしびれ感覚がなくなる
1345 分岐に戻る
1425 美瑛富士 登路は大小の岩とがれき、
ひたすら登る。
途中、雪のたった今融けたこの標高で
シャクナゲ、きばなだろう。
まだ固いまま。
今年も、来年も、またその次も
季節が来ると咲き続ける。
頂上からトラバース路まで残雪は繋が
っ「ていると思うが往路を戻る。
1448 分岐に戻る
トラバース路で一瞬「熊」出現、緊張の一瞬。
ガスの中相手がはっきりわからない。
約5分程度ガスが切れるのを待つ。
一瞬切れた間によく見ると誤認。
草と木との組み合わせでした。
ほっと一安心 その後は
「日向木挽き歌」を思いっきり歌いながら小屋へ。
ここで唄うとは思わなかったが、
唄いながら「これは良い」
これからこれだ。
1520 美瑛富士避難小屋着
天気は全く回復せず。
ガスと猛烈な風との闘い一日が終わっ
た。
明日、このガスが切れ
晴天が戻るを願う。
こんばんは、緊張感たっぷりのブログ迫力満点です。
返信削除ガスが深く、熊と間違えるシーンは映画を見ているようでした。
また、前に残しておいたトレースもなくなっており、予想外の天候回復の遅さに、苦労されたですね。
でも最後は日向木挽歌とともに山小屋へ『お帰りなさい!無事で何よりです。安心しました。』
5月13日は天気回復は今日は無いかも知れないと思いつつ、ガスは晴れるだろうという読みで出発。5月14日はかなり回復は期待できるかもしれないが半分半分だろうと読んだ。結果、予報と違い稜線はガスと烈風、低い気温本当に冬山でした。美瑛岳から下山中、時々ガスが切れ始め石狩岳方面の峰々が見え始めたので、14日の回復に大いに期待が持てると思った。
返信削除全くガスで見えない中ルートを見つける苦労は並大抵ではない。ところが、同じ地点から見通しが効く日にルートを見ると何だそういうことか。と妙に納得する。
13日夜は夜中12時起きて天気を確認、稜線がはっきり見える。
やっと安心して寝ました。