2012年5月14日月曜日

美瑛岳・美瑛富士。オプタテシケ山一泊二日山行完結その二

5月14日 3時起床 寒い
天気  ガスなし 上空 厚い雲

0440 オプタテシケ山に向け出発
    指がしびれる。風は北西、昨日よりも強い。
    ザックを背負った体が風に振られる。
    今日は稜線は烈風、バランス勝負。
0540 
    がれき混じりの登山道は、凝った雪と露出した岩と瓦礫
交互語出現。
ただ、
昨日と違うのは
ただどこまでも見通すことのできる
この天気。
見事に晴れた。
ガスなし。
十勝に来ての
初めてのプレゼント。
オプテシケ山
ありがとう。
十日目
ひたすら待つ。
展望の山を待つ。
展望こそ山。
そのオプタテシコ山に向かって
今はただ、ひたすらそこを目指して
歩くのみ。
道は明瞭に見えている。
眼で追える。
オプタテシコ山からは
トムラウシを越えて
旭岳の続く
山稜の展望が
待っている。

0640 オプタテシケ山頂
頂上直下。流石に甘くない。
アイゼンが必要な斜面と雪。頂上は目の前。
昨日と全く一緒。最後の最後にその存在がしっかりとそこにありました。
絶景。待ちに待った展望。
見える。はるか遠くの旭岳と
大雪山系の山々。
でかい。遠い。広い。きれい。
見事に北海道を表現する山々。
これが。オプタテシケ山のプレゼント。
ありがとうオプタテシケ山。
絶句。



0940 美瑛富士避難小屋着。
1210 登山口


1255 車着 本当に終わった。感謝。ありがとう。
    十勝山塊 見事にその全容を最後に見せてくれた。
    大雪の一部、一生の財産になるだろう。
    この十日間があったればこそ。


本当にありがとう。
  


2 件のコメント:

  1. ひさびさの天候回復良かったですね。
    厳しい寒さは身にしみたでしようが、本当に10日間待った甲斐がありましたね。本当に美しいです。本当に綺麗です。ありがとうございます。
    一生の財政になったとのフレーズが今回のアタックの全てを、表現しています。

    先輩ありがとう!

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  2. 嬉しかったですね。オプタテシケ山から下山する時、絶対ケガ無しに下山するぞと、一層慎重に行動することでした。下山して山に感謝のお礼をしたのは初めての経験です。10日間居続けて、夏なら日帰りも可能な山でも、雪がある時期はそうはいかない。最低一泊二日、天気に自信がなければ二泊三日。おまけに初めてのルート。難しいルートどりをなぞれるかという不安。さらに追い打ちをかけた5月になっての降雪。山の積雪状況は皆目わからない。こんな状況下、最後のチャンスを掴みしかない。天気回復がない場合美瑛富士避難小屋からの下山も覚悟していました。
    最後に大きなプレゼントをもらい、山頂に向かいながら大展望をほしいままに、本当に山に有り難うを連発しました。伝わったでしょうか。北海道の今の山が。低い位置から眺める山を、眺めたいと思っていた山頂からあらためて、眺め、見回す幸福は何度経験しても声なし感動です。
    今回粘りに粘って最後の最後に大きな山からのプレゼント、この幸運をこれからも大事にします。

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