2012年8月10日金曜日

知床の花々

雪が今でも融け残る知床で
花を咲かすというのは
厳しいことだろうと素直に思う。
融ける先から芽を出し葉を広げているけれど
もう8月、一月もせぬうちに雪が来る。
大丈夫かと声を掛けたくなる。
今年も芽を出しているので大丈夫なのだろう。

そんな知床のの花を写しながらの
ワンデイ縦走。
急がなければと思う傍から咲いているから写す。
誰も写さなければこのまま世間に知られずまい。
可憐じゃない。楚々じゃない。可愛いじゃない。
綺麗だ。孤高だ。凛とした生き様だ。
写すしかない。
花期を過ぎていても、露に濡れそぼれていても
その咲く、咲き終わった姿は納得ものである。

足元で咲く花は
ややもすると
踏んでしまいそうである。
踏む前に、花が咲く環境に思い至ると
花は踏まない。



見られずじまいの花畑もいかに多いことか







 斜面を覆う花畑が足元に広がる
 群青の空に花畑
何とも贅沢
ここに来なけりゃ
味わえない
岩場でこの花のみが咲いている
過酷な環境であることが窺い知れる
 この花もその一つ
 この花も












群落、一面
とは言え
よくここまで一面であること
これだけの一面












ここから斜里の花々
 沢筋の水面ぎりぎりに
目を楽しませる
 花弁の一枚一枚が
小さい。
これでもかというほど小さい
それでも写すとこれ程の存在感が



歩いていると花に気が付く
おそらく気が付かされていると思う
 小さい花なんだけど
 黄色でも白でも気が付かされ
写してしまう
 どんな大きさで、どんな環境で、どのように咲いているか。
伝えるのは至難
兎に角想像してください。
花壇に咲いているわけではなく
登山道脇にしっかと根を下ろしている
目の前にあったこの花
写してよと言わんばかり。

2 件のコメント:

  1. おはようございます。本当に綺麗ですね。目を奪われるような感動が、あるのではないでしょうか!。山旅の疲れも吹っ飛ぶのではないでしょうか?
    我々も目の保養させていただきました。

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  2. 一面のお花畑は、何処でもある訳ではなく、突然目の前に展開する場合が多い。
    一人旅、貸切なので、誰に遠慮することなく声を上げて感動しています。
    白いお花畑から、起伏を超えると黄色いお花畑に変るという変化、なかなか味わえるものではありません。
    まただれでも見られるものでもないので、見ている自分の幸運に感謝です。
    そこにこの時期に行けば常に見られるというものでもないのでなおさら。
    写真撮り計算してみると結構山行時間を食ってる。

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